建具の具合を整える。

こんにちは、仲間です。

今回は、内部建具のお手入れの仕方について紹介したいと思います。


①引戸の建付け調整

長い間、引戸を開け閉めしていると、建付けが悪くなってくることがあります。その際には引戸上部にあるネジを回すことで、上下左右に調整することができます。

・閉じたときの隙間の調整 [①建具を上下に調整]

建具を閉じた際の隙間がある場合は、2つあるネジの下側を回すことで、調整が可能です。右に回すと上に、左に回すと下に建具が移動します。

・開け閉めに引っ掛かりがある際の調整 [②建具を左右に調整]

建具を開け閉めする際に引っ掛かりがある場合は、上側のネジを回すことで調整ができます。右に回すと右へ、左に回すと左へ移動します。開け閉めしながらスムーズに動かせる位置に調整して下さい。また、 建具の反対側にも同様のネジがあるので、同じ方法で建具の傾きに応じて上下左右に調整を行ってみて下さい。


②引戸の反りのお手入れ

木製建具で最も多い不具合は、「反り」が生じる事です。木材を用いる以上、一度反ってしまった建具を完全に元に戻すことは難しいですが、なるべく反りを悪化させない方法、少しでも改善する方法を紹介します。

・建具で間仕切る部屋の温湿度を一定に保つ。

建具の反りは、間仕切る部屋( 部屋⇔廊下など)の温湿度が大きく異なることで木材が伸縮して起こります。夏場の冷房、冬場の暖房、梅雨時の除湿など、建具の両面が極端に異なる温湿度環境にならないように留意することで、反りが生じにくくなります。

・ダンボールをかませる。

反りが大きく、開閉が難しいような場合には、建具と戸袋の間にダンボールをきつめにかませて一晩寝かせる事で、ある程度、反り具合を整える事が可能です。


③障子・襖 開け閉めのお手入れ

障子や襖を長年使用すると、開閉がスムーズにできなくなることがあります。そういった場合の対処法を2点紹介します。

・敷居溝のホコリを掃除する。

まずは、敷居溝にあるホコリを掃除機や雑巾で取り除いて下さい。ホコリがなくなるだけでも、ある程度スムーズに開閉ができるようになるはずです。

・ロウを塗る。

ホコリを取り除くだけでは、スムーズな開閉に繋がらない時には、敷居溝にロウを塗る方法がオススメです。敷居溝に塗りやすい四角いロウも市販されています。

建具は日常的によく使うので、不具合の生じやすい箇所でもあります。定期的にチェックして、もし不具合があれば、日々快適に利用するためにも、今回ご紹介した方法を用いて建具の具合を整えてみて下さい。

(仲間)