キッチンの流れが気になったら

今回は、キッチンの排水不良の解消方法をご紹介します。

まずは、流れにくくなってきた場合の対処法です。

方法1:お湯を流す
①キッチンの排水つまりの多くは油汚れなどの蓄積なので、蛇口からお湯を1分程度流し、配管の内側にこびりついた油汚れをふやかします。
お湯は蛇口から出る熱いお湯で十分です。沸かす必要はありません。
②排水口を蓋やタオルで塞ぎ、シンクの7分目くらいまでお湯を溜めます。
③排水口を塞いでいるものを一気に外し、配管内に勢いよくお湯を流します。 配管内の詰まりが押し流され、流れが良くなれば成功です。

方法2:トラップや排水ホースを清掃する
シンクに水を溜め始めてすぐ流れが悪くなる場合は、シンク下のトラップや排水ホースに溜まった汚れが原因と考えられます。
この方法は少し手間が掛かりますので、無理のない範囲でお試しください。

下記の写真は、弊社事務所キッチンの排水です。

排水口とトラップが一体になったものもあります。

①排水管や臭気キャップが板に覆われて隠れている場合は、ドライバーを使って板を取り外します。
②2か所の袋ナットを外してトラップを取り外します。
排水ホースは、臭気キャップごと排水管から引き抜きます。
※配管内に残った水がこぼれても良いように、洗面器と雑巾を用意しておくと良いです
※排水管より上の部材を外すと下水の匂いが上がってきますので、部材を外した後は排水管にラップを掛けて輪ゴムで留めておくと良いです
③トラップや排水ホースを掃除します。
ある程度汚れを取り除けば流れは解決しますので、完璧に汚れを落としきらなくても大丈夫です。
※大きめのビニール袋の中で歯ブラシを使って汚れを掻き出し、そのまま捨てると楽です
④洗った部材を戻した後は、漏水が無いようにシンクに水を流しながら、袋ナットの周りなどからの漏水がくれぐれも無いように、触ったりティッシュを当てるなどしてご確認ください。

完全に詰まっている場合は、
方法3:ラバーカップの圧力を使う
①排水溝の蓋や、ゴミ受けのかごなどを全て取り外し、排水管がむき出しになった状態でシンクに水を溜め、ラバーカップを排水口に隙間なく当てます。
②ラバーカップをゆっくり下に押し付けてカップ内の空気を出し、一気にと引き上げます。
こうすることで配管の汚れが引き上げられ、詰まりが解消する仕組みです。
押し流すのではなく、詰まり部分を引き上げて流れるようにします。

ちなみに、このラバーカップは通常トイレで使うものですが、
トイレの詰まりも十中八九ラバーカップを使って解消出来ます。
いずれも「押し流すのではなく引き上げて使う」のがポイントです。

排水管が詰まると、排水管と臭気キャップの隙間から漏水することもありますので、流れが気になったらまずは方法1をお試しください。

キッチンの他に、洗面台の排水も同じような部材で構成されていますので、同様の要領で配管のお掃除が出来ます。

佐久間