レーザー距離計

私は、創建舎でメンテナンスとリフォームを担当しています。

新築の住宅 と、すでに建てられている住宅とでは、

施工までの段取りが少し異なりま す。

例えばリフォームの場合、お客様からご連絡をいただいたら、

まずお 住まいに伺って現状を図面に起こします。

それから、施工後の図面をつく り、必要なコストや工期とともに、

お客様にご確認いただいて施工に移る という流れになります。

いつも意識しているのはスピード感です。

リフォームを望まれるお客様 は、現在のお住まいにお困りだったり、

ご不満を抱かれていたりするケー スが多いので、いかに早く進めるかが大事になります。

そのような時に役立つのが、レーザー距離計です。

距離を測りたい場所の 片端に置いてボタンを押すと、

反対側にレーザーが当たり、瞬時にミリ単 位の数値を表示するという便利な道具です。

レーザーを当てる面がない状 況もありますが、その時は記録用に使うファイルをたててレーザーを当て るなど、

工夫しながら採寸していきます。

頭で工事内容をイメージしながら、細かい所や材料の厚みを測る時などに はメジャーも使います。

そんなふうに、計測時の状況、時間や精度の優先 順位などに合わせて、道具を使い分けています。

レーザー距離計を利用すれば、すべてをメジャーで測るときと比較する と、3分の1くらい時間を短縮できます。

この業種を志したのは高校生のときなのですが、実は、消去法で漠然と選 んだだけでした。

その後、進学して建築と社会との関わりを知り、仕事を 始めてからは、

現場で家づくりの楽しさや職人の心意気に触れ、その素晴 らしさに気づきました。

して今は、さまざまな制約のなかで答えを導き 出すメンテナンスやリフォームを通じて、

お客様に喜んでいただくことに 充実感を得ています。

やはり、お客様の笑顔が何より嬉しいんですよ。

佐久間 美希