ふと、自宅で写真を整理していたら、懐かしい写真がでてきました。
イギリスに滞在していた時に見せていただいた
農場の建物を改装したパッシブハウスです。
(パッシブハウスに関しては、ググってみてください)
今見ても、壁厚と大きな換気のシステムにびっくりしてしまいます。
この施設の場合、壁厚は断熱材だけでなく、
外壁ブロックの倒壊防止の要素もかねて
あるので、通常より厚めです。60cmくらいはあるのではないでしょうか。
もともとは牛の納屋として使われていた小屋を、
外壁はそのままに、コミュニティー施設としてリノベーションしています。
100年以上たっている建物の外壁はボロボロで施行が大変だったらしいです。
内部はとてもシンプルなワンルームなつくりになっていて、
子どもたちへの食育教室などが行われているとのことです。
ここまでの改修をするには費用も高く、計画期間も、施工期間も長くかかってしまいますが、
リフォームやリノベーションにおいても断熱性能や気密性能を考えることは大切です。
内装だけが綺麗になっても、暑くて寒い家では快適ではないし、
健康に影響が出てきてしまいます。
下記の図は、慶應大学の伊香賀教授をはじめとしたチームが調査した結果で、
新築の場合ですが、寒い家から省エネ基準法の基準値をクリアした住宅に
引っ越した方の病気の改善率を示しています。
部屋ごとに室温の差がなく暖かい家は、健康に大きな影響を与えています。
11月から本格的にはじまった制度で、
「住宅ストック循環支援事業」というものがあります。
以前にあったエコポイントの制度によく似ている制度で、
省エネ性能の優れた住宅へのリフォームや、新築の建替えに最大30万円(建替えは50万円)の
補助金がもらえるという制度です。
少し変わった点は、耐震についての項目が加わった点です。
リフォームに関しても、耐震性を示すことが必要となってきます。
この機会に、リフォームにおいても断熱や気密を考えてみてはいかがでしょうか?
ご興味あるかたは、いつでもご相談ください。
nakano