監督の先輩。

ある日の出来事。

現場監督の先輩の笠原さんと某有名イタリアンチェーン店へお昼ごはんを食べに行きました。

すると、なにやら笠原さんがおもむろにテーブルティッシュを手に取り、

絵を描き始めました。

どうやら家の図面のようです。

注文したパスタが届きましたが、

笠原さんはその手を止めようとはしません。

話を聞くと、どうやら以前勤めていた設計事務所で手掛けた、

笠原さんの処女作品の平面図だそうです。

その建物が来店したお店の近くにあるから思い出した、とのこと。

(私はお先にパスタをいただいております。)

その物件はSE構法という、耐震性に優れた木質ラーメン構造で、

SE構法が可能にする大開口に設けられた

全面ガラス張りの広い玄関や、

同じくガラス張りの浴室、

ゴールドの水栓など、

現在の創建舎の家づくりの雰囲気とは少し異なっていたようです。

当時の苦労したエピソードや施工・技術的な話などを交えつつ平面図を描き終え、

(私は食べ終え。)

お店を出た後、その物件の前を車で通りかかってくれました。

笠原さんと現場廻りをご一緒すると自分の質問や疑問に対して、

いつでもどこでも図面を描いて丁寧に説明して下さいます。

自分も笠原さんのような建築に対する情熱と豊富な知識を身につけていけたらな、と思いました。