白いご飯と住宅

こんにちは。仲間です。

先日、実家が米農家である社長のはからいで、お昼に白いご飯を炊いて、スタッフみんなで美味しく頂きました。それぞれが白いご飯に合う好みのおかずを買ってきてテーブルに並べた昼休みは、とても楽しい時間になりました。

そんな時間を過ごす中で、ふと、白いご飯と住宅は似ているな、と感じました。毎日口にする食物が白いご飯であるなら、毎日使う建物は住宅であり、これら日々の生活に欠かせないモノには、共通する点があるように思えてきたからです。

白いご飯は、素朴な薄味で、特徴的な見た目や味はありません。ですが、素朴だからこそ飽きる事なく毎日食べられ、日々変化する様々なおかずと組み合わせる事ができ、その美味しさを引き立ててくれます。

住宅も毎日必ず帰る場所です。

そして何十年も住み続ける場所です。

そこでの長い暮らしの中で、寝る、食べる、くつろぐ、といった生活行為はもちろん、時には風邪を引いたり、どうしても気分が優れない日もあると思います。

そういった日々起こる様々な出来事を寛容に受け入れ、長く住まい手の心身の健康を支える住宅を考えていくと、自ずと白いご飯の様にシンプルで質素なデザインになっていくのではないでしょうか。

食物も建物も、少し味気がない位の方が毎日食べる(帰る)には丁度良いのかもしれません。

やどりで作っていく住まいも、素朴だからこそ何十年住み続けても毎日求めたくなる、白いご飯のような住宅を目指して行きたいですね。

(仲間)