Renovation久が原のスケルトンリフォーム

マンションの一室を、ご夫婦の終の棲家へスケルトンリフォームしました。

お部屋は南面に開口が広く眺望は良好ですが、最上階という事もあり夏の暑さ対策が必要でした。対策として、スケルトンの状態まで解体した後に吹付の断熱材を天井は100㎜、壁は30㎜増し吹きしています。

空調方式は、天井に埋め込んだエアコン一台で建物全体を空調する全館空調です。天井と床下にダクトを通す事で、夏は上から冷気が、冬は床から暖気が、ゆっくりと室内に送り出される仕組みです。エアコンの不快な風や室内の温度ムラが無く、年間を通して快適に暮らすことができます。

和室の建具を開けると、LDKと和室が一体的になります。広い空間はなかなか落ち着かないものですが、居場所によって床の高さや素材を変える工夫がある事で落ち着きのある空間になりました。

Before

After

 天井は、小谷さんと野地木材工業で開発した小幅板を貼り、床の仕上げは杉フローリング、ウールカーペット、畳、炭化コルクといった肌触りの良い素材を使い分けています。

 小谷さんの計画がよく検討されている事は、図面を見ればわかります。工事のはじめ、池内大工は段取りをしつつ他の大工に指示し、図面を読みながら頭を抱えていましたが、難関を乗り越えて形が見えてくると、生き生きと楽しそうに仕事をしていたのが印象的でした。 各職人の丁寧な仕事が積み重なり、おおらかな人柄のお客さまによく似合う、居心地のよい住まいが完成しました。

物件情報

設計:小谷設計事務所
施工:創建舎
用途 専用住宅
改修面積 123.35㎡